九谷焼 発表会記念品 漆器 陶器  音楽雑貨 

創業1989年1月
HPオープン1999年8月


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陶芸・漆芸
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徳三郎とはだ〜れ?     

 徳三郎とは、私の祖父の名前。昭和64年1月脱サラし美術工芸品の小売を開業するとき、店舗の名前として候補にあげたのが中野徳三郎商店。     
先祖のおかげで今日あることを常に心に思うべくつけた名です。         
しかし、周囲よりあまりも昔風の安易な名前という声があり没になりました。 

それでホームページを作るに当たって「茶碗屋徳三郎」として復活した次第です。
(1999年8月)

徳三郎プロフィール

名前

中野徳三郎    

生年月日

元治元年(1864年)10月22日

住所

石川懸金沢市宗叔町参番丁参拾壱番地   

   

トメ

子供

正(村田家より養子縁組)

勤め先

金沢銅器株式会社
その後会社廃業になり度量衡に   

性格

まじめ、倹約家、勤勉と思われる

嫌いなこと

写真を撮られること(一枚もなし)

特技

手先が起用。妻のかんざし等いろんな物作る。     

徳三郎の生涯

1864年(元治元年)10月22日 中野小平の長男として誕生

1871年(明治4年)7月21日母死亡(徳三郎6歳)

18??年(明治?年)金沢銅器会社入社

 このときの月収約3円50銭。一日平均賃金12銭。朝6時に始まり夕方6時に終わる。昼食時に一時の休憩時間のみ。実働12時間だった。また「心得」として仕事中、大声で話し合ったり席を離れて仲間と私語することが禁じられていた。ただ、朝食と昼食は会社から支給され14日、30日には仕事が終わった後,酒食がでた。休日は毎月15日一日のみだった。

      金沢銅器会社について
(金沢市立玉川図書館所蔵文献による)

 明治10年加賀藩の下級藩士などによって設立。政府の殖産興業政策に対応すると同時にこれといった産業のない金沢における工芸の産業化に他ならなかった。また旧藩当時の馬具、刀剣等の武器の職工など藩の御用職工、細工所の細工人の救済の意味もあった。
 明治10年の第1回国内博覧会に花生、香炉、菓子器などの出品。翌11年パリ開催の万国博覧会にも出品。その年明治天皇が北陸巡幸に際し視察され花瓶など2千円ほど買い上げられた。明治27年に閉鎖となる。その後おのおの独立の工房を持ち、加賀象眼などの発展につながった。 (作品は金沢にある石川県立歴史博物館にある)

1889年(明治22年)現在地(当店所在地)土地購入

昔の地図を見ればここは武家屋敷であった様だ。前の地主の青山某より購入したのだが青山家とは、加賀藩士のことを書いた文献によれば、先祖は織田信長に仕えた鷹匠とのこと。その後、前田利家に仕えたようだ。

18??年この間徴兵などがあるが父小平と二人暮らしであり、父の病の看病のため徴兵拒否の申告をしている。

  (1904年の日露戦争の時は、多くの金沢人が戦死している)

 1909年(明治42年)父小平死亡(76歳)。

(6歳の時に母を亡くして以来父との二人だけの生活は、どんなにわびしいものであったろうか)

1913年(大正2年) 吉本トメと結婚。このときなんと徳三郎48歳、トメ26歳。どうもお互い初婚でないらしい?

このころ近所の人はトメの姿をあまり見ていなかったようだ。なぜならば、妻が若いため心配のあまり、仕事に行くときは妻を家の中に残したまま鍵をかけて出かけたようだ。

     1919年(大正8年) 一人娘外代子死亡。(6歳)

     1926年(大正15年)10月村田正養子に入る。(正15歳)

           10月12日徳三郎死亡(61歳)

 私の父(正)は、金沢の郊外で醤油屋の次男として生まれた。当時中野家にその醤油屋が出入りしていたのが縁で養子となったらしい。当時は戸主制度の時代であり、徳三郎が死ぬ間際にその相続のこともあり急遽、父を呼びだし養子にしたようだ。

 徳三郎は非常に倹約家で贅沢は好まず朝は暗い内から働き、家の敷地内に柿やら、イチジク・梨など実のなる木を多く植え食べ物を補えるようにしていた。魚は嫌いではないが好まぬといって倹約のためあまり買わせることがなかったようだ。それで、徳三郎が亡くなったとき相当な財産がトメに残され、トメのその後の一生のおいて経済的に大きな糧となったようだ。これまで徳三郎の手前トメは贅沢もできずどこにも行けなかったのだが、その後、結構自由に暮らしていたようだ。

 このように、現代で考えれば極端に勤勉で質素倹約な一生だった様だが、そのおかげで現在も金沢のど真ん中のこの土地で暮らし、また生活の糧としての店をもてたのも祖父のおかげである。祖父の残してくれた財産と、今の時代忘れ去られている勤勉、質素という日本人気質も大事に受け継いでいきたい思う。

 

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